スポーツ科学の教育研究に包括的に取り組む機関は世界的にみても少なく、German Sport University は Europe Sport University という新しいコンセプトの下、欧州のスポーツ教育研究拠点を目指しています。イギリスのラフバラ大学は2012年のロンドン五輪に向けて活動を展開していますが、健康増進や介護予防分野はありません。カルガリー大学、ワシントン大学は医科学領域でレベルの高い研究活動を展開しており、中国では上海体育学院が体育科教員と競技者養成の拠点です。国内では筑波大学と早稲田大学がスポーツ科学の二大教育研究拠点と言えますが、スポーツ医学からスポーツビジネスまでを包含した複合的学術研究拠点としては早稲田大学のみがその任を担える存在なのです。
世界的なスポーツ科学研究教育のネットワーク作りの基盤として、まず German Sport University と提携体制を確立します。本学とGerman Sport University の両者間で恒常的な研究者の交流・招聘や若手研究者の派遣・受入れ体制を形成します。アジア・オセアニア地域のハブとして、大学間交流協定を結んでいるソウル大学、上海体育学院、カルガリー大学(カナダ)と提携し、学生派遣、研究者交流を進めます。主要提携校の他に世界の15の機関と提携関係を結ぶ予定です。
特に優秀な大学院生を海外へ派遣するプログラムを推進し、海外での研究を充実させる一方、提携大学からの招聘研究者は長期間滞在して実質的な研究と、質の高い講義を行います。毎年開催する「スポーツ科学国際フォーラム」、および中間年と最終年に予定しているInternational Sport Science Symposium for Active Life(ISSSAL)を通して世界への情報発信および優秀な大学院生の発掘を行います。
【国内外との連携】

【海外ネットワーク】

本拠点の基礎研究者は質量とも国際的にトップクラスであり、健康維持、トップアスリートの育成といった様々な方面で大きな発展が期待できます。施設面では我が国で唯一教育研究専用の本格的MRI装置を備えるなど、十分に整備されています。
国際的にもユニークなスポーツビジネス領域の研究者は「スポーツビジネス研究所」を立ち上げ、多くの共同研究や受託研究を行っています。
早稲田大学スポーツ科学学術院には体育各部に所属するトップアスリートは研究対象でもあり、また一般人を知る格好の窓口となります。このような研究環境は早稲田大学独特のものです。彼らの中には大学院に進学するものもいます。一流選手やそれをサポートする種々の専門職者が、その競技の世界に知識・技術をフィードバックする担い手となることで、スポーツ科学が加速的に浸透するのです。
本拠点ではソウル大学、上海体育学院、カルガリー大学などと提携関係を築く上で、すでに学術交流協定を結んでいます。さらに本拠点に参加する各研究者は、世界の一流大学・研究所と多くの協力関係をすでに結び、大リーグ機構(MLB)、 IOC、 WHOなどの組織ともつながりを持っています。このように大学院生派遣、留学生斡旋、研究者交流、インターンシップなど有機的な国際ネットワークを作り上げる基盤は整備されています。