早稲田大学グローバルCOEプログラム アクティヴ・ライフを創出するスポーツ科学

イベント

2010年1月19日

1月26日に第74回スポーツサイエンス研究会が開催されます

第72回スポーツサイエンス研究会
日時 1月26日(火)17時半〜18時半
場所 早稲田大学所沢キャンパス100号館 第1会議室

演題:分泌型免疫グロブリンAと身体活動
演者:清水 和弘先生(早稲田大学スポーツ科学学術院助手)
発表内容:
 唾液分泌型免疫グロブリンA(secretory immunoglobulin A:SIgA)は,病原
体の口腔粘膜下への侵入を防ぐ役割を持つ.またSIgAは,運動によって変動する
ことからストレスマーカーとしても知られている.
 高強度・長時間の一過性運動を行うと唾液SIgA分泌量が低下する.一方,長期
間の高強度トレーニングを行うと安静時のSIgA分泌量が低下した状態が続く.
 また,唾液SIgA分泌量は加齢とともに低下することが知られている.しかし,
適度な身体活動量を維持している高齢者は,身体活動量が少ない高齢者と比較し
て唾液SIgA分泌量が高いことが示されている.さらに,運動習慣の無い高齢者が
定期的な運動トレーニングを行うことによって,安静時の唾液SIgA分泌量が増加
することも示されている.
 運動による唾液SIgA分泌の応答のメカニズムについて,詳細は明らかになって
いないが,一過性高強度運動によって唾液腺中の多量体免疫グロブリン受容体の
発現が減少することが示されており,これが高強度運動後のSIgA分泌の低下の一
因として考えられている.
 唾液は非侵襲的に簡便にサンプリングが可能であり,スポーツ現場において
は,唾液SIgAは免疫機能の評価やストレス測定のための検体として有用であると
考えられる.

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